ベイズ推定・データ同化の数学的定式化について
Key word
- ベイズ推定,最尤推定
- データ同化
関連
※書きかけ
ベイズ推定
ベイズの定理に従って観測値から逆推定を行う.観測作用素とノイズの仮定から尤度を定め,事前分布を修正する. 定式化の際には,尤度やポテンシャル(= -log尤度)に対して条件が課せられる.
Well-Posedness
- 事後分布のwell-defined性
- データに対する連続性
- 離散化パラメータに対する連続性
既存の結果
(条件) Standard assumption1: ポテンシャルに関する有界性やLipschitz性.
Gaussian priorの場合にstandard assumptionを満たすポテンシャルを用いると1,2が成立するという基礎的な結果がある.
Posterior Consistency
- データが十分にあり,ノイズが0の理想的な場合にパラメータを推定できるか?
- 最尤推定値との一貫性も重要.
既存の結果
(条件) Identifiable1: 推定パラメータに対する尤度の”単射”性.Regularity assumption12: 尤度に対する可微分性,可積分性の条件.最尤推定と比較する文脈において用いられる.
Bernstein–von Mises(Bayesian CLT)という結果がある.これは,尤度がRegularity assumptionを満たし真の値が事前分布のサポートに入っている時,事後分布が最尤推定値を中心とするGaussianに近づくことを示している.
データ同化
時系列でのベイズ推定.実際に実装する際には,上記に加えてアルゴリズムの評価をする必要がある.離散化誤差や計算効率に加え,メモリ負荷や並列化可能性なども考慮できると良い.
standard assumptionはGaussianデータ同化の基本的な設定で成り立つ.
IdentifiableやRegularity assumptionについては観測値の空間の次元が状態空間より低い場合(データ同化ではしばしば起こる)に成り立たない.このため,理論が不足しているように感じる.